消えゆく鉄道'00 そのy
●50系客車(鹿児島本線・筑豊本線)
■ 6 ■
さて、だいぶいい時間になった。これからまた折尾に向かう。
プレステの電GO!2に収録されているこの区間、ゲームで見慣れた景色を目に、列車は快走する。
折尾からは、ふたたび筑豊本線へ。若松方へ向かって走り、ロケハンをする。
そして開けた直線区間の先にカーブを描く駅で下車。香椎からの初乗りきっぷを精算して、
ホームを出る。
冬至も近いこの時期である。3時半でも薄暗い。ましてやあいにくの曇天。
写真的には厳しい条件だ。
カーブの曲がり鼻を目指して歩いていく。
と、空から天の恵みが。
こんな時に雨とは。まったくついていない。光量は下がる一方。
もはやこのカメラでは1/60秒が精一杯である。しかも風に煽られる傘を片手に持ちながらの撮影だ。
かなりつらいモノがあった。
厳しい
淋しい師走の空
とにかくシャッターを切り、駅に戻る。駅に着くころには雨も上がり、薄日すら差していた。
なんだか踏んだり蹴ったりである。
またたっぷりの学生を乗せてやってきたディーゼルカーに乗り、
折尾から博多へと戻っていった。
博多で夕飯として、ラーメンを食べた。このラーメン屋に入ってびっくり!
なんとカウンターが1席ごと仕切板でくぎられており、しかもカウンターとはのれんで仕切られている。
まるでテレクラかなにかのようだ。能書きには、「味集中システム」と書かれている。
他のお客を気にせずにラーメンを食えるというのだが、なにか不思議な雰囲気であった。
食事を済ませたら、いよいよ博多ともお別れである。
なにやら初っぱなから大波乱の旅行であったが、まあ無事写真も撮れたし、ヨシとしよう。
いつもは貧乏な旅ほど印象に残ると力説する筆者ではあるが、
今回ほど金を使うと、これまた印象に残る旅になってしまった。
博多駅にいた旧塗装
ここに、今回の旅を象徴するデータがある。
ネオジオポケット版アルゼ王国「大花火」、設定6で最大ハマリ数750G……
00.12.21
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