消えゆく鉄道'01 その1
●京福電鉄 越前本線/永平寺線・のと鉄道 七尾線
3月16日は筆者の誕生日である。そんなことはどうでもよいが、16日夜、我々はまた廃止線を求めて北へ出発した。
目的地は、夏に行ったばかりの「のと鉄道」。こんどこそは七尾線の穴水−輪島間である。
だがそれだけではつまらない。というか、夏の失敗を埋めるだけでは空しい。ということで、おまけとして京福電鉄も訪れることにした。
当初、岐阜から美濃を通って北上する予定を立てていたが、1号線を走るのも結構つらいので、中央道経由とし、塩尻から安曇野を越えるルートをとることにした。
そして翌朝。8時頃に、最初の目的地である京福電鉄は越前本線の終点、勝山駅に到着した。
天候はあいにく曇りであるが、まあ3月の雰囲気でよいのではないか。
初見の一枚
勝山駅は、木造の立派な駅である。駅裏の駐車場に車を停めて撮影。
勝山駅構内
そして福井方面へ北上しながら、永平寺線への分岐駅である、東古市に到着した。
まずはここから永平寺の方へ行ってみることにする。終点の永平寺駅は、たくさんの観光客をさばくべく、かなり大きな駅舎であるが、肝心のお客の方は、全然いなかった。
永平寺駅 立派な天井が特徴
永平寺線は、 この日はモハ1100形が単行で往復するのみだった。恐竜の化石発見にわいているらしく、こんなペイントである。
恐竜顔のモハ1102 市野々付近
こちらはたった4キロの路線だ。撮影する場所も少なく、早々に切り上げてまた本線に戻る。
そしてさらに福井よりに向かうが、市街地の様相を呈してくると、写真も撮りにくい。
志比堺駅を発車 越前島橋駅
従ってまた山の方へ戻ることに。
途中、東古市にあるパチンコ屋に誘惑されて寄ってしまう。エイトマンを発見。当然B物である。筆者は初挑戦だが、うんともすんとも言わず、すぐにあきらめた。が、Y君景気よくBIGスタート。つき合いきれないため、筆者は車に戻って昼寝していた。
約1時間後、7万円を手に車に戻ってきたY君。夕飯おごりはこの時点で即決定した。
さて、そんなよけいなことで時間をつぶしているわけには行かない。ふたたび東古市駅に行く。ここは上下列車の交換駅でもある。そのシーンを収めることとする。永平寺線の接続も同じタイミングなので、この瞬間は駅が大変にぎやかだ。
東古市駅
上下列車の交換 永平寺線へ乗り継ぎ
そして今度は、小舟渡駅付近で狙ってみる。
九頭竜川に沿って走る
しかし、やはり曇りではどうも気分が乗らない。しかも夕方には雨も降ってきた。
モハ2100の2連
ということで、ちょっと早めではあるが、真の目的地である、能登半島は輪島へ向かうこととした。
…が、途中で飯(しかもおごりなのでゴージャスな)を食わなければならない。時間的に輪島まで行ってしまうと店が開いていない可能性がある。
そこで、我々は金沢で食事タイムとした。
行った店は、北陸名物を食わせる居酒屋だった。ドジョウの唐揚げや、穴水の牡蠣は、今思い出してもよだれがでるほど絶品であった。
そんなこんなで、その日は金沢の港で宿泊。
翌朝は7時に目覚ましをセット。しかし筆者は6時半に目が覚めてしまった。天候は小雨。仕方なく一人でぼーっとしていると、港に迷い込んできた車が。
「金沢にはどっちへ行ったらいいんですか?」
このように、なぜか地元でもないのによく道を聞かれる。答えてしまうこちらもこちらであるが。
7時。Y君がようやく起きたところで、さっそく行動に入る。
寝ていた場所は、能登有料道路のインターのすぐ下だ。さっそくそれにのり、一気に穴水を目指す。
穴水までは約1時間のドライブだ。立派な道路のおかげで、相当時間を短縮できた。
まず穴水駅で様子をうかがう。夏に来たときとまったく様子は変わらない。
朝の穴水駅
そして、線路に沿って車を走らせる。上り列車とすれ違ってしまったが、とりあえずは進む。最初についたのは、能登三井だ。ここで列車の時間を調べておく。すでに何名かの鉄ちゃんがうろちょろしている。
ここはとりあえずあとで来るとして、もう少し車を進めた。まずは、 能登市ノ瀬の先、 田園風景の中を走るこのポイントで撮影。
鳳至川に沿って 犬の散歩
そして車を戻し、県道とアンダークロスするあたりで撮影。
4両の長編成 峠を下りてきた
その後は、ちょっと時間もある。筆者もトイレへ行きたいので、穴水まで戻ってまたパチンコ屋に入る。
で、結局また打つ。デルソル1000円でノーマル2連チャンしたが、時間がないのでここでやめ。
しかし。
Y君ドンちゃんで半箱ほど出していてなかなかやめない。もう時間がないとせかしてようやく席を立たせる。予定していたポイントはかなり距離があるので飛ばしていくが、結局間に合わなかった。バカヤロウ。
しかし気を落としていてはいけない。今度は 川を渡るところを俯瞰で収める。
名物の鉄橋
そして少し戻って、美しいSカーブを描くこの場所で撮影。
後ろの神社がいい
時間は昼をだいぶ過ぎていた。ここで一回輪島まで行くことにする。
輪島駅に着くと、まず耳についたのが謎の「さよなら輪島駅〜」という調子の演歌。廃止までずっと鳴りっぱなしなのだろうか。
昼下がりの輪島駅
列車が到着すると、かなりの人が降りてきた。まあ、廃止間近と言うこともあるだろうが、鉄以外にもけっこう観光客も多いようだ。もともと政治家の確執で廃止されると噂されるこの線区、ちょっと残念な光景だ。
観光客に迎えられる ごった返すホーム
さて、あとは残っている能登市ノ瀬駅に行ってみる。ここは長いホームを持っているが、国鉄時代は貨物の扱いもあったほど賑わった駅だという。
能登市ノ瀬駅
進入するNT100形
下りと上りをそれぞれ1本ずつ撮影。
無人駅ならではの光景
そして今度は、この駅を俯瞰できる場所を発見、登ってみる。
駅前通り?
あたりもだいぶ暗くなってきた。もう写真は限界っぽいが、もうちょっと粘ってみる。
能登三井に戻って、撮影。三脚を持ってこなかったので、手持ちだ。
能登三井は交換可能 駅名表の役目もあとわずか
そして最後に、穴水まで戻り、県道を跨ぐシーンを撮影。とはいえ、これははっきり言って無謀だ。写真にならなかった。
穴水へ向かう
ということで、すっかり夜になった。のと鉄道にはこれで別れを告げ、帰路に就く。
…で、富山まで来たところで、またパチンコ屋へ入ってしまう。マリーンバトルオール設定5に誘われてストレートに1万つっこむ筆者。Y君は1000円で当たりを引いて早々にナイツに鞍替え。で、また出してやがる。
当然、この晩の飯もY君のおごりと相成った。実は今回使ったお金の総額はY君と大して変わらないことは内緒である。
01.5.23
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