消えゆく鉄道'01 その2
●近畿日本鉄道 内部・八王子・北勢線
相変わらず少ない弊社のGWであるが、今年はそれでも3〜6日と四連休になった。
昨年末あたりは、今度の五月には、最後の年を迎える谷汲線含め名鉄ローカルにでも行こうかと考えていたのだが、白熱した鉄チャンがウヨウヨいるであろう中に行くのもなんだかなぁと言う感じがする。
そこで、同じく廃線の話が上がっている、近鉄のナロー線をたずねてみることにした。
連休の始まった3日夕刻16時、自宅を出発する。まだ陽があるため交通量は多いが、それでも最初の目的地である四日市には、22時半ごろに到着した。
軽くパチンコ屋に入ったりして遊んだのち、最初のターゲットである内部線に沿って走って行った。
終点の内部付近の川に車を停めて宿泊。
翌朝、まずは内部駅に立ち寄る。連休に入り、乗客は少ない。
内部駅 検修庫がある
続いて、ひとつとなりの駅、小古曽駅に行ってみる。
水田に映る 小古曽駅
しかし、内部線は住宅地の中を走ることが多く、大変撮影がしにくい。
天白川を渡る土手にて
それならばということで、日永駅に行ってみた。
ここは、内部線から八王子線が別れる、分岐駅だ。駅員はいないが、沿線中でも重要な駅である。
奥が八王子線 親子連れ
休日らしく、街に遊びに行く乗客がほとんどのようだった。
四日市へお出かけ 内部線の上り列車
ここから、こんどは八王子線のほうに足を向けてみる。八王子線は、伊勢湾台風で路線の半分を失ってしまったところだ。現在の終点西日野駅まで、わずか1.5キロの営業である。
田植えの真っ最中
西日野駅は田んぼを抜けた先にある。住宅街にも隣接し、駅前は自転車であふれている。
一本つっこみの西日野駅
しかし、これら線区は、距離も短いし、午前中にはすでに飽きてしまっていた。
そこで早々に、残るひとつの路線である、北勢線へ向かった。
桑名駅の手前を国道421号線へ曲がると、北勢線の線路と平行して走っていく。
まずは道路からすぐに入った、坂井橋駅に車を止めた。
連休なので学生も休み
印象はさっきと同じく住宅地の中だ。やはりちょっと撮りにくい。だが、北勢線は総延長20キロ以上ある。その先にはまだまだ撮影ポイントがあることだろう。
ということで、さらに下り方に向けてコマを進める。
穴太(あのう)駅付近には水田が広がっている。ここでも少し撮影。
こちらも田植え中 初夏の電車
そして車は北大社駅に着いた。この駅は、近鉄ナローの中でも最大の規模を誇る、中核をなす駅だ。広い電車区が併設されている。
北大社駅構内
下り列車が進入 上りと交換
ここから先、路線の表情は一段とローカル色を増す。西桑名−北大社間は15〜20分ヘッドでの運行だが、北大社から終点の阿下喜駅までの間は、1時間に1往復という感じだ。
我々も駅を出発して下り方に向かっていると、踏切が鳴った。もうとっくに先に行っていると思っていた下り列車が、まだ北大社を出発しておらず、知らない間に先行していたのだった。
すぐに車を停め、撮影。
このあたりの稲はだいぶ大きい
そしてそのまま追っかけてみた。
列車は田んぼの中をのんびりと走る。が、こちらも狭い旧道を走らねばならないので、簡単には引き離せない。
駅を2〜3過ぎたころには、それでもだいぶリードを取ることができた。上笠田−麻生田間にかかる鉄橋で待ち伏せる。
小さな盆地を行く
そして再度追っかけだ。ここから先はもう終点まで距離がない。阿下喜の手前まで一気に行ってしまおう。
カーナビにいよいよ阿下喜駅が映ってきた。最後のカーブを左に曲がれば、眼下に見えるはずである。
最後のポイントを目指して、そのカーブを抜けた。
そのとき、目に飛び込んできたものは、一面のレンゲ畑だった。
よもやラストにこのようなステージが用意されていたとは。我々は狂喜して車を飛び降りた。
そしてすぐにやってきた列車を撮影。
赤紫の世界へ
だがこの時点では、何も周辺の調査をしていないので、満足のいく構図が得られてはいない。
そこで、今来た列車が帰るのと、次の一往復を待って撮影することにした。
阿下喜駅舎 折り返し出発
春全開の田んぼには、カップルも訪れて、花畑を楽しんでいた。
写真を楽しむふたり
しかし、意外なほどに鉄チャンが少ない。というか、いない。
もう一人カメラを持った人がいたが、彼はどうやら列車よりもレンゲが目当てのようだ。
一応廃止の計画が出ているのだから、もう少し鉄分が多いと思っていたが。おかげでのんびりと撮影ができた。
さて、ようやく下り列車が到着した。カップルもカメラを向けている。
レンゲの絨毯に降りてくる 今日はテッちゃん
そして上り列車が出発。
曇りなのが残念
我々も撮影を済ますと、また追っかけだ。
今度は旧道ではなく、川の向こうを走る国道で、大きく抜かしてしまおうという考えだ。
対岸を走る列車をみながら、できる限り先行する。
そしてふたたび集落に入る。ここは大泉東駅だ。
誰も乗らない、誰も降りない
ちょっととりにくい場所であった。ここから先は追っかけはまず無理である。のんびりと上り方へ向かうことにする。
西桑名−北大社間は、中間駅はほとんど無人である。だが列車の本数が多く、かなりの駅で無人で上下交換をおこなわなければならない。そのため、CTCなどの保安設備が整っているのだ。
七和駅 ここでも交換
そして沿線の集落はどこもかしこもみな隘路だ。車を進めるのにとても苦労する。
そんな感じで、もうすっかり日も落ちてきた。この辺で撮影も終了。帰投コースに入る。
しかし、どうも気分的にすっきりしない。それは、昨日からちょくちょく立ち寄っていたスロットで、ことごとく負けていたからだ。GW中に勝つなんて事自体無謀なのかもしれないが。だがY君は絶好調。これも気に入らない原因である。
負けっぱなしも気に入らない。高速に乗るための資金ぐらい何とかしたい。ということで、豊川で最後の勝負に躍り出た。
結果、ナイツでハイパー連チャンが決まり、これまでの負け分をすべて取り返した。晴れ晴れしい気持ちで高速のゲートをくぐっていったことは、もはや言うまでもないだろう。
01.5.15
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