消えゆく鉄道'05 その1

のと鉄道 能登線

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列車が行ってしまったら、再び雨の世界だ。太陽光で撮影できるのは次が最後になる。我々は、夏にも撮影した、中居駅に向かった。
中居駅の手前に、ボラ待ち櫓が建っている。本当はこれと絡めて撮りたいが、残念ながらそのようなロケーションは見つけられなかった。代わりに、小学校から 俯瞰で漁港をすり抜ける列車を撮影することにした。
相変わらず雨は降り続いている。今回ばかりは、雨もあがらないようだ。覚悟を決めて車外へ出、カメラを構える。すると・・・
なんとまた陽が差してきた。逆光で町が、海が、レールが光っている。なんとも幻想的な光景だ。雨が金粉のように舞い散っている中を、列車が通過していっ た。



 きら めく夕日









ここでいよいよ日が暮れた。最後に中居駅でバルブ撮影をしてみよう。今回からレリーズを購入したので、バルブ撮影も楽しいものだ。雨の中、標準レンズに付 け替えて列車を待つ。



 別れ の夜



暗闇の中、列車は小休止の後、静かに去っていった。





これをもって、のと鉄道の撮影は終了。一路帰路に就く。
しかし、これほど美しい車窓を持ちながら消えていくのは、本当に惜しい。観光だけでは生き残れない時代なのだろうが、それでも、こういう路線が消えていく のを見ると、一緒に鉄道の旅情も消えていくのを痛感する。消えていくからこその旅情というものもあるとは思うが、そういう旅も限られていく世の中なのだろ うか。

05.3.22

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