消えゆく鉄道'06 その1

神岡鉄道

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本線を走る列車の撮影はこれでおわりだ。最後に猪谷駅に行ってみよう。

 JR猪谷駅

ちょうど高山本線の列車も行ってしまったばかりのようである。
猪谷駅はかつての神岡の繁栄を偲ぶに十分なほどの広い構内を持っていた。近くには鉱山のアパートが。入居者はまばらであるが。

そしてしばらくして、バスがやってきた。JR代行バスと掲げられている。高山本線は、2004年の水害の影響で、猪谷〜角川駅間が運休となり、バス代行と なっているのだった。高山本線のさびたレールがさびしい。

 代行バス   錆びた高山本線


列車の到着まで時間があるので、道の駅で時間を潰した後、ふたたび猪谷駅にやってきた。もうあたりは真っ暗で、高山本線のキハ120が待っている。

 去年は富山港線で逢いました


しばらくして、トンネルの中にヘッドライトが浮かんできた。
おくひだ号はポイントをいくつも渡り、猪谷駅のホームに滑り込んできた。

 入線


バルブで夜の駅を撮影した。たぶんこれがおくひだ号をこの目で見る最後の瞬間だと思うと、撮影が終わってもなんとなくその場を離れがたい気がした。

 高山本線に乗り換え


 折り返しまで小休止



すっかり闇に包まれた41号線から神岡鉄道の線路を見ながら南下し、神岡鉄道を後にした。
神岡といえば、公害の暗い過去もあるが、ノーベル賞を生み出した明るい未来もある。 温泉口近くで撮影中、地元の方と話したが、こちらがそう訊くまで、鉄道が無くなって「さみしい」と言う言葉は無かった。神岡鉄道は、役目を終えて去ってい くが、町 の人たちはそれに落胆せず、次の未来を見ているようで、なんとなく安心した。

   さらば神岡鉄道

'06-5-29




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