消えゆく鉄道'95 その2

函館本線

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 今回の撮影のメインは、もちろんC62 3による「ニセコ」号だ。時間的にはまだまだ余裕がある。しかし、このわずか一往復の列車のためにはるばる渡道してきたのだ。失敗は許されない。入念なロケハンを行う。

 先月も撮影をしている以上、同じ構図はなるだけ避けたい。そこで、まず最初のターゲットとしたのは、銀山駅だ。S字を描いて勾配を登る、非常に絵になるところを発見。ねばる。

 そして待つこと約1時間、遠くから、低い汽笛が響いてきた。さあいよいよだ。大概警笛が聞こえてから列車が目の前に現れるのには時間がかかるものだが、カメラを降ろすわけには行かない。じっと構えたまま、待つ。

 そして、列車がフレームに入ってきた。やはり太いボイラのC62は迫力が違う。

勾配を登る「ニセコ」号

 ここでショッキングな出来事に遭う。なんとY君の撮影していたビデオテープが、ほぼ全編にわたって傷ついてしまったのだ。原因はキャプスタンローラの脱落。我々の気運も脱落。今までの記録内容がほとんどダメージを受けてしまったのだ。無念。 

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