消えゆく鉄道'96 その2

鶴見線

<< 1

3 >>

  

 ところが、電車がホームに着いた途端、景色が変わった。

 のわっ!!

 単行のクモハ12から途切れなくあふれ出る人、人、人。

 いったいクモハ12の定員は何人なんだろうと思わされるくらい、大量の人が吐き出されてきた。そして、ホームに、線路に、踏切にと、あちこちに黒山の人だかりが、それこそ瞬く間にできてしまった。

 クモハ12は大人気だ

 いつの間にか、駅の周りにもたくさんの車があふれている。我々が着いたときには、他に車の気配すらなかったというのに。

 電車が着いたときとは打って変わった喧噪の中、再びたくさんの乗客をのせて、電車は武蔵白石へ戻っていった。もちろん駅周辺には大量の人が残って、去っていく電車を眺めていた。

 人が写らないように撮るのも一苦労

<< 1

3 >>

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送