消えゆく鉄道'98 その2

山陰本線・北陸本線

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 4月30日、会社を定時(5時)にあがり、そのまま出発。明朝の「出雲」を、餘部鉄橋で撮影するべく、国1バイパスを西へ走る。当然のことながら、高速には乗らない。しかし、「出雲」が餘部鉄橋を通過するのは朝8時。タイムリミットまであと15時間。果たして間に合うか。

 いつもこんな早い時間に出発したことなど無いため、渋滞によく捕まる。浜松に着いたのは8時すぎであった。ここから先は、2車線が多いので時間が稼げる。ほとんどノンストップで走り、栗東についたのは0時前だった。ここで、Yの「早くついて早く寝たい」という意見により、京都東まで高速に乗ることに。そこからまた1号線に降り、9号線を下る。

 9号線を少し行くと、「京都縦貫道」があるが、いかにも高そうなので乗らないことにした。しかし、時間的な問題もあり、しかたなく2番目のインターから乗る。料金は200円。しかもかなりいい道だ。「おぉ、安い!」と喜んだのもつかの間、すぐに八木本線料金所が。500円を取られ、ちょっとがっかり。しかし、おかげでこの時点では、まだ1時。何とか間に合いそうだ。

 餘部鉄橋には、かなり余裕で、4時頃に到着した。「出雲」が来るまでひとねむりだ。

 6時すぎ。日も昇ってきた。いよいよ行動開始だ。餘部駅の上のお立ち台に上り、撮影の準備だ。程なく、列車の来る時間となった。

 まず、「はまかぜ2号」通過。やはり国鉄色はいいなぁ。

餘部を行くキハ181「はまかぜ」

 続いて、本命の「出雲3号」通過。DD51の牽く姿は、やはり絵になるぜ。

もうすぐお別れDD51+24系「出雲」

 今回のメインの「出雲」を撮ってしまったら、あとはおまけで来た列車を撮っていたが、これがなかなか楽しい。「はまかぜ」をはじめとして、普通列車もキハ47とキハ58が1編成ずつ旧色のままで運用されており、国鉄時代を彷彿とさせてくれた。

いわゆる「国鉄メーク」のキハ47(1)
いわゆる「国鉄メーク」のキハ47(2)
鉄橋を通過中の「はまかぜ」

 鉄橋は、昨年3月に全面塗装されたようだ。とてもきれいである。真新しい塗装でありながら、明治44年製の重厚さが失われていないのはさすがである。

骨組みが美しい橋脚部分

 

 16時前に撮影を切り上げ、帰りがてら寄る予定の北陸本線へ向けて出発した。途中城崎で温泉に入ってきたが、温泉街の駐車場は高いのでおすすめしない。駅前の駐車場は、2時間までなら無料なので、こちらを使うべきだろう。温泉は300円なので、とても入りやすい(スキー場のそばによくあるような、たかが風呂で700円も1000円も取るようなところは私は許せない)。

 若狭湾に沿って、敦賀へ向かう。敦賀には10時頃に到着した。風がすごい。なぜ我々が行動するといつも悪天候なのだろう?爆音の8号線をさけて、静かな山の中へ入り、適当な空き地で車中泊だ。

 翌朝、7時に起床。カーナビを頼りに、名物ループに近づくものの、ループ線には写真を撮れるようなところなど無い。下調べはおろか、時刻表すら持ってくるのを忘れた我々が、素直に撮影ポイントに近づけるわけはない。・・・と思ったが、適当に走っていると、具合のいいS字を発見。とりあえず粘る。

 いや、くるわくるわ、特急が。ちょっと待ってればすぐに来るので、列車名など考えずに撮るなら、時刻表など無くても十分だ。列車接近警報もいたるところにあるので、とても便利である。

 フィルムの残り弾も少なくなり、最後に新疋田駅のそばで撮影。ここには鉄ちゃんも数人いた。おばちゃんが田んぼで農作業しているすぐ横で撮影。しばらくして、一人のおじさん鉄ちゃんがそのおばちゃんのところへ来た。と思ったら、二人して車に乗って帰っていった。なんと夫婦だったとは。じいさんは線路へ鉄ちゃんに、ばあさんは田んぼへ草取りに、というところか。

サンダーバード雷鳥
「直流地域」な人間にとっては珍しい455系
ここでの「本命」ボンネット485系

 昼の鐘が鳴ったところで撮影終了。さて帰りましょう。帰り道では、一宮にあるしゃぶしゃぶ食い放題へ行こうと、22号を下るが、なんとそのしゃぶ屋はつぶれてしまっていた!!かなりショックである。

 結局豊田の焼き肉食い放題を食べ、そのままインターへ。最近は少しリッチになって、帰り道は高速というパターンが多い。そんなわけで、家には20時には到着。やー、高速の威力はすごいなぁ。

 強行軍ではあったが、撮った列車も多かったせいか、久々に「鉄ちゃんしたなぁ」という撮影行であった。北陸本線は、フィルム不足という憂き目を見たが、そんなに遠くはないし、名鉄谷汲線と併せてリターンマッチを企画中だ。

98.5.4

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