消えゆく鉄道'99 その3
●新潟交通
■ 10 ■
さて、次に我々が向かうのは、新潟交通だ。
そして、今晩は、この地に住む友人、K君を訪ねる段取りとなっている。
彼の住む、中之口へと向かう。と同時に、付近を通る線路をロケハンしようと言うものだ。 手にした地図をもとに、最寄の駅へ向かう。
…駅なんてどこにもありゃしない。それどころか、線路すらない。あるのは草生した、いかにも線路跡な土手ばかりだ。
おかしい!と思い、カーナビで確認する。確かに線路は、ない。
このページに来られた読者は、何を言ってるんだと思われるかもしれないが、そうなのだ。我々は、月潟−燕間の廃止を知らなかったのだ!
「僕が会社に入ったころですよ」
K君が廃止時期について語ってくれた(ちなみに彼は鉄ではない)。いやはやなんとも、こんな情報量でよく鉄ちゃんやってると思わされた一瞬だ。思えば87年、三菱鉱業に乗りに北海道まで行ったら、一週間前に廃止されていたということもあった。まったく昔から変わっていない。
それはともかく、我々は、近所の養老乃瀧でべろべろに飲みまくっていた。新潟に来れば、月桂冠だってうまいんだな、これが。
我々はそのまま線路際で野営の予定であったが、K君の厚意により、彼の家に泊めていただいた。米どころ新潟を感じさせる、大きなお屋敷であった。
つつがなく朝を迎え、K君にお礼と別れを告げ(と言っても彼には翌週また会うのだが)、いよいよ撮影に乗り出す。
初対面の図
まずは現在の終点、月潟駅だ。駅舎の傾き具合が、実に深い味わいを出している、すばらしい駅だ。
茶色のイメージ
今日は廃止記念駅伝と称し、東関屋まで駅伝があるようだ。いっせいにランナーが走り出していった。
ランナーと競争か?
SEO | [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送 | ||