ご近所へGO! その1 東海道本線

特急「出雲」「瀬戸」客車列車廃 止

<< 表紙

 

 1998年7月、寝台特急の「出雲」「瀬戸」が、それぞれ頭に「サンライズ」を冠した電車特急にリニューアルされた。

 このページでは、客車時代最後の姿を展示する。

 



 これら列車が客車で運行される最後の週末、我々もその姿を収めに、夜の湘南へと向けて出発した。メンバーはY君とN君、それに筆者の3名 だ。

 途中のスーパーで肉類と酒を買い込んで、一路根府川を目指す。

 そう、現地でバーベキューをやろうという試みだ。

 根府川にはあっという間に到着した。さっそく海岸に降りて、N君自慢の装備、ランタンとバーナーをセットし、肉を焼きまくる。

 もう時刻は0時を回ろうと言うところだったが、海ッパタで蚊もいなく、快適な焼肉活動が実施できた。灯りに誘われた大量のフナムシに包囲 されてしまったが、それはそれでまた一興。

 さて、そのまま車で泊、翌早朝から撮影に入る。

 まずは山の上から、相模湾を見下ろして走る出雲2号を撮影。「出雲」2号は客車寝台列車として残るが、かなり早朝のため、一年のうち撮影 できる時期は少ない。

  朝日の中を行く


 そしてその鉄橋の袂に降り、列車を待つ。
トンネルを抜けてやってきたのは、「出雲」4号だ。

  青い編成が美しい


 そしてまもなく、「瀬戸」がやってきた。こちらは完全電車化で消滅する。
 すがすがしい朝の瀬戸内を感じさせる青いヘッドマークも、もうすぐお別れである。 

  名カーブを行く


 
この日はかなりのファンがこの場に出向き、最後の力走を納めていた。

  こちらはまだ残る「あ さかぜ」







 そして数日後の7月10日。筆者は単独で早朝の東海道線に立った。
 場所は昔からブルトレの撮影をしてきた、黄瀬川橋りょうだ。
 この場所で、「出雲」「瀬戸」にお別れをする。

 まず、「出雲」がやってきた。前夜に出雲市を出発し、東京へ向けて最後の力走をする24系25形は、まだ薄暗い朝靄の中を走り去っていっ た。

 EF65が懐かしい


 そして、続けて「瀬戸」がやってきた。今夜からは日本の鉄道の歴史で2番目の 電車寝台である285系にバトンタッチするが、これでまた東海道から青い客車が去っていくと思うと、寂しい気持ちでいっぱいとなる。

  ラストラン

 こうして、両列車の最後のときが過ぎていった。廃止になるどころか、新型電車とし てリニューアルされ、今後も走ることは喜ばしいことかもしれない。寝台も、ごろねで寝台料金がかからない席もあるなど、利用もしやすくなる。
 客車という旅情は無くなるかもしれないが、夜行列車のロマンチックさまで失われるわけではない。筆者も2001年に「サンライズ瀬戸」を利用したが、な かなかの快適さであった。
 これからも長くこれら列車が多くの人に利用されることを願いたいものだ。

01.8.19

<< 表紙

 
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送