過去の栄華 その5 |
●小田急電鉄 向ヶ丘遊園モノレール線
■ 1 ■
2002年は、関東の遊園地が相次いで閉園した。横浜ドリームランドと、向ヶ丘遊園だ。
いずれにも共通していたのが、遊園地へのアクセスとして、モノレールを採用したこと。
ドリームランドの方はわずか1年で休止に追い込まれたが、向ヶ丘遊園モノレールは、閉園の2年前まで現役でがんばった。
2000年2月、台車に亀裂が発見されて、1編成しかないモノレール線は、休業せざるを得なくなる。
元々不採算路線で、交通もバスがたくさん走っているところでは、復活など望めず、2001年2月1日をもってモノレール線は正式に廃止された。
その1年後、向ヶ丘遊園自体も閉園されてしまった。
いまでも、モノレールは線路がほとんど残っている。
しかし、ここ最近、撤去工事が始まるという噂を聞き、立ち寄ってみることにした。
まずは、向ヶ丘遊園正面駅跡から見ていこう。
正門の隣は現役のボウリング場+ゲーセンだ。ここに車を停め、ゲーセンで遊んでしっかりお客としての義務を果たしてから、道路に出てみた。
正面駅はすでに解体されていて、鉄の柵で覆われている。レールはその手前で切断されていた。
ロッキード式の特徴だった、桁上の金属レールも、無惨にぶった切られている。
よそのモノレールに比べて桁が低いからか、このような注意書きが至るところにある。
道路を渡ると、線路は左に急カーブし、川に沿って北上する。途中にむりやりアップダウンがつけられているが、実験的要素があったようだ。50パーミルの勾配だったという。
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