消えゆく鉄道'99 その6
●紀勢本線
■ 8 ■
御坊から次の目的地、紀伊長島へ向かうのには、意外と距離がある。
今回我々は、山中越えルートを選択したが、これまでの寝不足もあり、予想以上につらい道のりだった。
撮影予定地に入ったのは、1時前後だったように記憶している。Y君はビールを飲みたがっていたが、この時間では自販機はだめだし、コンビニは最寄で10km先だ。仕方なくお茶で我慢し、近所の空き地で寝る。
大変快適な睡眠を過ごした。山間であることもあって、すごく涼しかったのだ。加えて寝不足の補完をするかのごとき深い睡眠。この夏一番の快眠であったと言えよう。
朝はキハ58のエンジン音で目が覚めた。これも贅沢な起床だと思う。
そして、朝一のビッグイベント、DD51重連貨物を狙う。ここは名物のS字カーブ。日も昇ってきた。期待度もあがる。
……。待てども待てども、貨物は来ない。
…これは違う
「南紀」や、キハ58が通過していったが、目的の貨物は結局来なかった。
同地点を行くキハ58
一応情報誌の時間を見て、待っていたのだが…期待が大きかっただけに、残念度も計り知れない。
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